土地づくりから販売までコンピューター
車で近づくと、ブルドーザーの運転席の男が叫びました。
「眠くなっちゃうよ」。
運転手はハンドルを握っているだけでいいのです。
飛行機とブルを除けば、動くものは何もありません。
あとは灼熱の太陽・・・。
こんな光景をしばらくの間眺めていました。
退屈の極限に達しました。
この平野の真ん中にある小さな町、リッチベルでのことです。
この町で知り合った男性はちっとも退屈していませんでした。
アメリカ中で、恐らく、最も機械化した農場を経営する男性でした。
今、日本ではコメ輸入自由化への警戒論が盛んです。
日本の農民が最も恐れている安くてうまいカリフォルニア米の産地に飛び込んで、大規模で、ハイテクを活用したコメ作りで評判の男として紹介されたのが彼でした。
この町で最大の、1480ヘクタールの"無人農場"の一角に冷房のきいた事務所があります。
そこで毎日、コンピューターに入れた経営データのチェックに余念がありません。