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2010年05月 アーカイブ

企業の救世主

「QC(品質管理)ニッポン」の時代は終わったのでしょうか。

いま、米トップ企業のエグゼクティブの間では、"フロリダもうで"が始まっています。

フロリダ半島オーランドの近郊ウィンターパーク。

ここにQCの"伝道師"と呼ばれる男性の総本山があります。

コンピューター界の覇者IBMの幹部たちが、品質向上の手ほどきを受けに、真っ先に足を運びました。

目下は、世界一の自動車メーカー、GMのエリートたちが入れ代わり立ち代り特訓を受けています。

彼が自ら会長を勤めるコンサルタント会社は、5年前に設立されたばかりですが、同社の門をたたくエグゼクティブは後を絶ちません。

これほどまでに、何が彼らをひきつけるのでしょうか。

「これまでアメリカでは、欠陥品が出たりすると、工場の品質管理部門に責任のすべてを押し付ける傾向があったんですよ。

それじゃだめ。

会長、社長らトップから工員まで含めて会社全体で反省し、欠陥品をなくすにはどうしたらいいか、みんなで考えて総合戦略を立てなきゃいけない。

・・・こういつも言っているんですよ。」

重役ら集めて特訓

彼は海兵隊出身らしく、あごをしゃくりながら、大声で機関銃のようにまくしたてます。

その英語には、品こそないですが、パワーを感じられます。

「その点、日本の会社には、立派なQCサークルがある」とも言いました。

しかし、欠陥品をゼロにするという、いわゆる「ゼロ・ディフェクト」=ZD理論を、彼が22年も前に打ち出した当時、これを最初に導入したのは日本のNECだったといいます。

「欠陥品は出て当然」と考えられていた時代がありました。

たとえば集積回路(IC)メーカーの場合、つい10年ほど前まで、100万個つくると、そのうち1~2万個が欠陥品になってもさして問題にされませんでした。

それが最近では、1~2千個以内になり、メーカーによっては、100個以内に近づいてきています。

それをさらに"ゼロに近い状態"にすべきというのですから、彼の主張は厳しいものです。

「クオリティーはマネジメントにあり」との信念でつくられたのが、幹部社員、重役のためのエグゼクティブ・カレッジ・プログラムです。

これは、1日びっしり8時間、まる2日間におよぶ集中講義とビデオ教育からなり、参加費はホテル代別で1人1650ドルとかなり値がはります。

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