IBM、GMも門をたたく
彼のあとを追って、本館2階のある教室に記者は入りました。
中西部では大手の輸送会社(従業員11000人)の副社長ら重役5人が、顔をしかめながらカウンセラーの話に耳を傾けていました。
机には、分厚い教材の山。
アメリカ人は、功成り名を遂げても、必要なときはいつでも必死に勉強するのです。
「せっかくの機会だから」と、彼が部下のカウンセラーの講義を中断して短いレクチャーを始めました。
「IBM成功物語」に話が及ぶと、会場のムードがぐっと盛り上がります。
IBMは1980年、PCAカレッジの"一期生"としてエグゼクティブたちを相次いでウィンターパークに送り込みました。
その結果、QCの考え方を根本的に変えたのです。
以来、品質向上による増収は、20億ドルにも達するといわれています。
それを見習えとばかり、GMはその年からむこう5年間で「品質を世界一にする」との戦略のもとに、PCAと長期契約を結び、幹部たちの特訓をはじめました。
それから、PCAはどのビルも、GMのエリートたちであふれんばかりににぎわったそうです。